aqua green noon

こちらはBL妄想小説、及びイラストサイトでございます。

2010/08/04

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「aqua green noon」 へ、ようこそいらっしゃいました。
何のお構いも出来ませんが、ごゆっくりと楽しんでくださいね。


リンミナ


メインは長編物語「green house」です。
どうぞ、目次から、おはいり下さい。

「aqua green noon」 は、
サイアートが更新いたしております。
純愛がテーマになってくると思います。
激しいものはほとんどありませんが、もし楽しんで頂けるテキストがあれば幸いです。
カテゴリ・目次などでどうぞお好きなものを選んで、楽しんでくださいね。
文字をお好きな大きさに変えられます。
コメントや感想など、一言でも頂けると、嬉しく思います。

テキストの更新は月・水・金。
イラストは出来あがったらアップしたいと思っております。
よろしくお願いします。

※ 当ブログでの物語はすべてフィクションです。実際の人物や団体とは一切関係ありません。
※ 当ブログの文章、及びイラスト等の無断転載は固くお断りいたします。

                                                  saiart


2009/11/24

宿禰慧一編 「オレミユス」 1

宿禰慧一編 「オレミユス」

1.
わが飢餓よ 心の飢餓よ
天の哀れを 請うがいい
さらば 祈らん
与えよ、と…


 天候の所為で飛行機が遅れた。
 携帯でメールは送ったが、あいつは気がつかないことが多い。
 空港で待っていると言っていたから、遅れたらきっと心配するだろう。
 十二時間の飛行時間が、たまらなく長い。
 本を読んでも映画を見ても、凛一の顔がちらついて仕方がない。
 九月に別れてまだ三ヶ月も経っていないというのに…と、自分で呆れ返った。
 本を閉じライトを消して、目を閉じた。

 何故だか近頃は、あの子の幼い頃の夢ばかり見る。
 母や梓の所為なのかな…
 あの子をひとりにしてしまったことを責めて、俺を恨んでいるのかな。
 もしかしたら、俺が凛を愛さずにはいられなくなってしまったのは、あんたらの所為かも知れない。
 呪い?
 …呪いでもなんでもいいさ。
 俺は凛一に縛られている。
 赤く温い血の鎖は誰も切れない。だが、あいつが俺を必要としなくなったら…
 その時は、その鎖を俺自身が断ち切ってやる。
 その覚悟は出来ている。
 だから今は…
 あいつが手を離すまでは、騎士でも下僕でも何にでもなってやる。

 人気のない静かなターミナルで凛一は待っていた。
 俺を見た途端に鮮やかな笑顔を見せ、走り寄る。
 一年半前のよそよそしさなど微塵もない。
 真っ向に見つめてくる瞳は眩しい程に輝きを放っている。
 だが少しだけ潤んでいるのを認め、問うと、昔の事を思い出していたと言う。
 俺と同じだと密かに笑い、俺たちは抱擁した。
 凛一の身体は思ったよりも冷たく、ひとりで待たせた時間を俺は恨めしく思った。

 成り行きで高級ホテルのスイートに一泊する羽目になった。
 全く持って、思いも寄らぬ話だ。
 部屋も眺めも最高だが、クリスマスにこのシチュは…俺には酷な気がしてきた。
 しかもベッドはゴージャスだろうがいかにでかかろうが、ひとつしかない。
 これに凛とふたりで寝るのか?
 …俺は頭を抱えたくなる。

 俺の憂鬱を全く気に病むはずもなく、凛一はガキのようにはしゃぎ回っている。
 風呂に入れば、部屋が見渡せるガラス張りの窓に裸のまま這いつくばって動かない。
 真正面の俺はマトモに凛の裸と真向かうことになる。
 別に凛は俺を見つめているわけじゃない。俺の後ろの窓の向こうに見える夜景に見惚れているだけなのだ。
 それなのに…俺は凛一の身体を眺めて欲情している。
 俺の唯一の逃げ道は目を瞑るだけだ。

 風呂を交代して上がった後も、凛一は俺に一切やすらぎなど与えてくれない。
 俺の思惑など見事に無視してセックスしようと抱きついて離れない。
 これは凛の悪巧みのひとつなのか?俺は疑念を抱きたくなる。
 それなのに…
 寝ついてしまえば、先程の小悪魔な姿態は微塵もなく、ただ無心に眠りに貪りついている。
 俺は大きくひとつ溜息を吐いた。
 どうしてこうも自分は情けないのだろう。
 いっその事、凛一を抱き、俺のものにしてしまえば、こんなに苦しむ必要はないはずだ。
 凛一だって俺とセックスしたところで、それを否定するとは思えない。
 だが、こいつはセックス自体を「愛する」という行為とは認識していない。
 もし俺が凛一と寝てしまったとして、凛は自分を抱いた俺を今まで寝てきた男と同列に並べてしまう気がする。
 そんな事は我慢がならないし、凛にとって特別の男でいなければ俺の存在する価値など無いに等しい。
 それに、
 もうすでに凛一には恋人が居る。「愛してる」と、断言するクセにセックスはしていないと言う。
 凛一が本気でそいつと恋愛してるなら、見守ってやるのが兄としてのが努めなのだろう。
 そして凛一はそれを望んでいる。


 パジャマに着替えた俺は、凛一の眠るベッドの隣に静かに横になり、凛一の様子を伺った。
 凛は昔から寝つきがいい。幼い頃は良く夜泣きをして俺たちを困らせたが、育つにつれて、「おやすみなさい」と、言うが早く、すぐに俺の胸でスヤスヤと寝入ったものだった。
 安らかな寝息を立てる凛一の頭を撫でてみた。ビクともしない。
 肩肘を立て、深く眠る凛の頬を撫でながら、俺は呟く。
「なあ、凛。恋人を愛してると言っておいて、その舌の根も乾かぬ先に俺とセックスしたいって言うのかい?俺の本当の心を知ったらおまえは俺に、同じ事を言えるのだろうか…」
 頬を撫でた手の平を凛の首筋に移動させる。
 前空きのパジャマのボタンもキチンと留めないままでいるから、鎖骨から胸、乳首まではだけてしまっている。
 俺は指先だけでゆっくりと凛の身体を撫でた。
 首筋、喉仏、鎖骨、少し浮き出ている肋骨、ピンク色の突起、規則正しく響く心臓…

 俺は凛一の耳元に秘密の囁きを繰り返す。
 「凛…誰も好きになるな。誰のものにもなるな。自由に身を任せ、他人の縁など切り捨てろ。おまえは俺に繋がっていればいい。おまえは俺が守る。だから…俺のものでいろ…」

 呪文は呪いであり、魔法であり、願いになる。
 言い換えればまさに、希望だ。
 俺はなんという場所に来ている。
 肉体的見地と精神世界の狭間とはこんなに虚ろなものなのか。
 白く浮かぶ凛の身体を、誰にも、神にも(もし、存在するならば、だ)晒せたくない。
 俺は凛一を抱きしめた。
 凛は眠ったまま、甘えるように頭を擡げた。
 昔のままに…





宿禰慧一のお話はこちら「イリュミナシオン」 
リンミナシリーズはこちらからどうぞ。目次へ


相変わらずの慧一節ですが…
慧一は正直ダークサイドに塗れてますよ。ジェダイの騎士には到底なれない。
でも私はアナキンが好きなのですよ。ルークよりも。

クリスマスカードのイラストに集中してきているので、文章が進みません。
もしかすると週三日のローテは崩れるかも…
イラストの直筆を贈ることは多分自分にとっては意義のあるものになるので、しっかり描きたいんですね。
手元に残らないものだからこその価値観がある。
これは自己満足でおk。貰った人に対してではなくあくまでも自分の為のプレゼントです。



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2009/11/23

おわび(;´▽`A``

原稿おとしてすんません〜(m´・ω・`)m ゴメン…
いいわけ…家族がいると、キャラになりきれないんだよお〜!

と、いうわけで、戦国BASARAダテサナ劇場で
お楽しみください〜(;・∀・)

datesana

「ねえねえ、まーくん」

「ん?」

「いつも思うんだけど、まーくん、どういう風に6本も刀を持っているのでござるか?」

「ああ、それはな…よく聞けよ、ゆっきー。こうやって指の間に挟んで、一個一個を固定しつつ刃を外に向け、そんで一本一本自由に動くようにしつつ…うんたらかんたら…延々…」

「…まーくん、器用」

「わかったか!じゃあ今度はおまえが俺に教える番だ」

「なんでござるか?」

「ヘソ見せろ」

「へ?」

「おまえは上半身裸みたいな癖になんでヘソはみせねえんだ!」

「サスケにお腹冷やすと腹壊すからと言われているのでござるよ」

「そんなもんどうでもいいから、ヘソ見せろ!俺は見たいんだっ!」

「まーくん、破廉恥…で、ござる…ぽっ」



…グダグダですまんね〜(;´Д`A ```



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2009/11/21

おはよ、ミナ!

朝日を背に、眩しい程の笑顔を見せるリンが好きだ。

凛一




…で?
たまにだっと描きたくなるのだよ。

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2009/11/20

宿禰凛一編 「Swingby」 15

15、
 入道雲が瞬く間に青空を食い尽くす。
 俺は呆気に取られながらその姿を追っていた。八月の終わり。
 遅い三者面談はなんとなく気まずい雰囲気のまま、もう二十分は過ぎている。
 俺は教室の窓から、空を仰ぐ。
 俺の将来をたかが大学ひとつで決めつけられてたまるかよ。

「だから、建築学科なら理系に進めって言っているんだ」「国立は全教科関わるんだし、今だって十分理系の方もいい点数取っているじゃないか」「慧一、おまえは凛一の保護者なんだろ?なんでそこに拘るんだ」「凛はまだ建築の方に進むとは決めていないんだよ。だから選択するのも幅があったほうがいい」「バカ!今の受験生はこの時期にはもうすでにどこの大学の学部、学科まで決めて、それを目指して勉強しているんだ。凛一みたいなのんびり屋は結局負け犬になるんだよっ!」「勝手に凛を負け犬にするなよっ!そうならないようにおまえに頼んだんじゃないか!」「知るか。本人にその気がないんじゃな。手篭めにしてでも言いなりにするか?おまえの得意とするところだろう?」「おまえを手篭めにした覚えは一度もねえよっ!」
「俺、帰っていい?」
「凛」
「いいぞ。どうせこのブラコン兄貴に何を言っても話しにならない。凛一は早くこのバカから独立することだな」
「…言い分は聞いとく」
 そう言って椅子から立つと、慧一も慌てて立ち上がる。
「慧はいいよ。藤宮先生とは積もる話も沢山あるだろうから、じっくり話していきなよ。俺、先に帰るね」
「…嘘つけ。どうせまた例の場所だろう。いちゃつくのもいいが、花が枯れないように面倒見ろよ」と、藤宮が余計な事を言いやがる。
 慧一の前でそれを言うな、と、俺は藤宮を呪った。

 奴が慧に何を話すのかは気にはなったが、気に病んでも仕方がない。
 藤宮を敵にするのは損だ。
 俺はひとりで温室の宿主たちに水を与え続ける。
 立ちこもった雲が夕立になっても温室までは恩恵を賜らない。
 この乾いた連中には、水道の水が必要だった。
 俺たちが自然以外のものを望むように…

 その夜の慧一は不機嫌極まりない様子で、藤宮との話も聞ける雰囲気ではなく、俺もさすがにげんなりした。
 会話の少ない食事が終わると、慧一は大きな溜息をひとつ吐いた。
「あれから、紫乃に色々と厳しい事を言われたよ。保護者としての責任が甘いのなんのってさ。俺は凛の思いどうりにさせてやりたいって思っているけど、現状は厳しいなあ〜」
「まだ一年あるしさあ。俺も良く考えて決めるから、そんなに落ち込まないでよ。慧を泣かせたりしないから」
「バカ。泣くかよ」
「…」
 だって泣きそうな顔しているもの。そんな顔をさせている原因は俺なんだもの。俺だって責任は感じるさ。

 夏の最終バーゲンで二人連れ立ってアウトレットに買い物に行った。
 慧はジーパンを、俺はジャケットを買った。
 ふと兄貴の首元に見慣れないネックレスに気づき、それを問うと、慧は、「自分で買ったんだよ。お守りさ」と、笑う。

 二枚の福引きを貰い、帰りに一枚ずつ引くと、俺はハズレ。慧は見事三等賞を引き当てた。
 商品は箱根一泊ペア宿泊券という微妙なものだった。
「正月行ったばかりなのにさあ、また箱根?」
「良いじゃないか。日にちはこちらが決めていいんだし、水川君と行くといい」
「え?いいの?」
「俺はもうすぐ行ってしまうからね。凛にあげるよ。恋人と楽しんでおいで」
「…うん、ありがと」
 嬉しいんだが、どこかで軋むような感じ。胸が痛い。


 ミナに話すと、ミナは驚いたように俺を見上げ、今度は満面の笑みを返す。
「本当に?わあ、すごい…嬉しいよ、リン」 
「箱根なんて珍しくもないだろ?」
「そんなことはない。リンと一緒にお泊りできるんだよ。すごい楽しみだ。でも俺なんかが行ってもいいの?当たったのお兄さんだろ?悪い気がする」
「いいんだよ。慧はミナと行きなって言ってくれたんだから」
「ホントに?」
 心から喜んでいるミナを見ていると、やっぱりこいつで良かったと、気が緩んだ。
 ミナはかわいい。とてもいとおしい。こいつの笑顔を失いたくない。

 俺は欲深なのだろうか…
 慧とミナを天秤に載せるのが怖い。
 釣り合っても釣り合わなくても、どちらかの泣く顔など見たくない。


 慧一が帰る日、空港まで見送った。
 少し感傷的になってしまい、「ここで別れるのが恒例になってしまったね」と、言うと
「そうだね。わざわざ凛に手間を掛けさせているようで気が引くけれど、凛の顔を見て旅立つっていう、なんてことない事がね、俺には大事な意味を持つのだと…感じてしまうんだよ」と、慧は真顔で言う。
「なんかわかる」
「おまえを独りにするのはいつも不安だよ。それはおまえに対してでもあるし、俺自身の寂しさでもあるからね」
「そうだね。お互いが独りになってしまうんだから」
「恋人と仲良くしなさい。孤独に泣かなくてもいいように」
「…わかったよ」

 展望台で慧一の乗る飛行機を見送った。
 青空に吸い込まれるように飛び去る機体が消えてしまった何も無い空を見つめながら思う。
 慧一も孤独に泣くのだろうか…
 恋人と仲良く、か…慧はどんな気持ちでその言葉を俺に送ったのだろう。

 ねえ、慧…
 ミナがいても俺は独りだよ。
 
 誰だって、そうなんだ…きっと。





14へ

リンミナシリーズはこちらからどうぞ。目次へ

次は慧一編「オレミユス」に続きます。
クリスマスの空港からね。すんませんね〜繰り返しで〜(;´∀`)


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