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2019-10

R-a guardian sprite その2 - 2010.01.05 Tue

「R-a guardian sprite」は 「悩まない男」の7月さんとのコラボ作品です。



るかなる2

ルカ、と舌のうえでひとこと転がし、みずから吐いたその名がとうてい信じがたいものだとでもいうように、汗と涙とでよごれた顔を狂おしくゆがめ首をふった。
くせのないみどりの髪がばらばらちらばる、トルコブルーの男は少年のうえに深々とのしかかっていたから、みどりの髪と銀の髪とが微妙にまざりあい、美しくも繊細な色彩をたたえて敷布のうえを流れてゆく。
「ちがう」少年はつぶやいた、
「ちがう。おれのルカはあんたなんかと関係ない。
ルカはおれだけの守護番人だ……おれひとりだけを好きな守護者なんだから。
どうしてあんたみたいなやつが……おれのだいじなルカの名を騙ったりするな。
畜生、どけよ。はなせよ、腕!」

だしぬけに兇悪な感情がぶわりとふくれあがり、組み伏せられていたナルヴィは猛烈ないきおいで抵抗しはじめた。
肘を曲げ思いきりあいてをはねかえそうとし、腹にちからをこめ膝をおって男の腹部に食いこませようとした、が、それらはことごとく封じこめられそれなりけりになった。
どだい体格に雲泥の差があるので、なにをどう足掻こうがまったく甲斐がない。
からだのしたで暴れ出した少年をおもしろそうにながめていた男は、しまいに平手でぱちんとナルヴィの頬を撲った。
いさめるためにゆるく叩いたにすぎなかったのだが、ナルヴィは衝撃のあまり彫像のようにかちりと凍りついてしまう。
息をつぐのもわすれトルコブルーの両眼につながれたまま、がくりと脱力した。
ちいさな獣さながらだった少年の憑きものが落ちたようなかわりように、トルコブルーの男がまたちらりと笑う。

どうした、と頬をゆがませ、「もう抵抗はやめたのか」
ナルヴィにしてみれば、こんなおとなの男に殴られたことが衝撃だったのだ。
たしかにこの男のふるまいは無法このうえなかったろう、しかし少年もあいてを、というより他者というものを侮っていた、おとなの男というものをあまりに軽んじていた。
愕然とし、ついでかれを襲ったのが恐怖だった。
いまさらのようにさきほどの口付けを思い返す。
みじんも躊躇というものがなかった。
あたかもこれはみずからの所有するものだから、なにをどうしようが嘴をはさまれるいわれはないのだといわんばかりの傲慢な口付けだった。
自分の甲斐のない抵抗を、ほのぐらいランプのあかりを背負ったままさもおかしげに見おろしているこの男は。

男のながい指先がナルヴィののどもとにかかり、ついで襟ぐりからするりと衣の内側へともぐりこんできた。
なにをどう抗弁するいとまもなく、左手で胸もとのしっとりとした膚を味わい、右手でむすばれていた袷の紐を二つ三つとたやすくほどいてしまった。
上着とシャツとをいっしょにはいでしまうと、体温はたしかに維持しているが体液は凍りついてしまったような不均衡きわまりない上体があらわになった。
衣は腕のところでわだかまったままだったから、たくまずしてそれが拘束衣のようなぐあいになっている。
胸もとの赤いちいさな飾りを淫靡に弄られても震えをかこつばかりで動くこともできなかったが、男の口付けが平らかな胸から腹へ、さらにくだって解かれずりおろされたズボンの内側へとうつっていったとき、はじめて「いやだ」といって身をよじり足掻いてみせた。

「なにがいやだ」トルコブルーの男はささやく、「いままであれほどおとなしかったものを、なにをいまさら」
カッと顔面に朱をそそぎナルヴィは敷布の波からずり上がろうとしたが、むろん男の片膝が両の大腿をくいとめていたからかけらものがれようがない。
男は笑った、額の印がますますうっすらと浮きあがって見えたのが怖ろしかった。
「おまえのだいじな……いいか、これはさっきのおまえ自身のことばだ、ナルヴィ。
おまえのだいじなルカがおまえをこうして手をつくして愛してやろうというんだ。
反抗なんざされたいとは思わないね。
それとも、また叩かれたいのか。乱暴にされたいのか。
もっともおれはそれでもいっこうにかまわん。
おまえがなにをどう懇願しようが、おれは自分のしたいことをする」
「ルカじゃない」ナルヴィはうなった、なおもくり返したがそれは耳障りに割れてぱきりと欠け落ちた。
「ルカじゃない、ルカなんかじゃない……おれのルカは……」

ルカだ、と男はさえぎった、
「おれが、おまえのルカだ。
おまえが生まれたときからそばにいてずっと守ってきた、おまえだけのことを考える、おまえ以外のものなら死のうがどうしようがかまわないと思っている、おまえの命期がつきるときがきたらおそらくともに消滅する道を選択するだろう、おまえだけを求めるルカだ。
おれがルカなんだ。
さあ、これでおれは百遍もくり返したか?」
ナルヴィは力なく首をふる。
かれの大腿がトルコブルーの男の肩に高々とかかえ上げられた。


るかなる4



その3に続く。



ルカはLUKAと書くかもしれないが、敢えてRUKAとしてみた。
だから発音はリュカに近いのかもしれない。
勿論、題名の「R」はルカのRです。


● COMMENT ●

遅くなりました!
やっと「その1」をアップできました。
「1」では、扉絵と、人型ルカ画像を使わせてもらいました。

扉絵を変更したんですね~
それからブログ村の画像もちょっとHなのに変わってた(笑)

リュカ、といわれると、すこし可愛い感じの名前になるかもね。
サドなのに……(それはどうでもいい)

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7月さん

うん、最初にルカという形を読者に見せたほうがいいと思って、ネコルカの絵を出したのよ~
あのルカがサドルカに変わるっていう面白さがこのキャラにはあるからね~
明日はやっとゆっくりH絵が描ける…かなあ~ww

リュカたん、たまにナルヴィが意地悪して人型ルカに言うの。と、む!って拗ねてまたひどくぢちゃうとかさあ~そういうのを妄想するのがステキなCPなのよ~こいつらは。


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