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2009-01

ソリュウとユミルのお話のちょっとのあらすじ。 - 2009.01.13 Tue

請負殺し屋であるソリュウは幼い頃から、アサシンとして生きている。
誰かに仕込まれたわけでもないし、誰かを助けようとか、のっぴきならない理由があったわけでもなく、ただ生きる為に簡単にお金が入る方法を選んだだけだ。
彼が14,5の時、ソリュウはファルたちの居た巣窟を彼の依頼で壊滅することに協力させた事もある。勿論ファルは高いお金を支払って(ヴァルから貰った)ソリュウを雇ったのだ。
貰った分だけ仕事をするのがソリュウのモットーではあるが、近頃はそれも飽きて、気が向いた仕事だけをやるようになっていた24歳の頃…
ソリュウは放浪の神官であるユミル・ヴェルサンディに出会う。

小高い村の丘で村の人々の前で神託を行うユミルにソリュウは何とも言えない気持ち悪さを味わう。
「いかにももっともらしいことを言いやがって、神が乗り移っただと?…あのきれいな顔の裏に、どんな汚い欲望が隠れているか、こいつらは判らないままに有難がっているのか?」
神など信じたことがなかったソリュウはユミルの神託など、信じることは出来なかった。

酒場で彼の噂を聞く。
「あの神官さんは綺麗な人だが、いい人はいないのかね?」
「ヴェルサンディの忌まわしき呪いを知らないのかい?…彼の心や身体を犯そうとすると、嫉妬深い神々に雷を浴びせられ、焼死するって話だ」
「…アホ、そんなの信じられるか?神官だって人間だ。性欲ぐらいあるだろう。むしろあっちの方は凄いっていう神官はざらにいる」
「そんな事言っても…実際にその罰が下るのを見た奴も居るって話だ」
「…そいつがどこの誰様か名乗って欲しいもんだね?」
「…噂だからなあ~」
全く当てにならぬ…純潔を尊ぶ神官…じゃあ、この血塗れた俺があの神官を犯せば、一瞬にしてこの身は焦るというか?
…面白い。試してみようじゃないか…
と、ソリュウはユミルのいる家へ向かう。

soryuuyumiru2

神官でありながらもユミルは人々の僅かな好意しか受け取らず、今夜も夜露を凌げるだけの粗末な小屋で寝泊りをしている。
彼は人々の自分を上げ奉ろうとする感情がとても苦手なのだ。
自分はただこの身を交わして神の意思を伝えるだけだと言うものを…
家族さえ、唯の人とは扱えず、神の声を伝える者として、もてあましていた。だからユミルは齢18で旅に出た。

「あんたを犯せば神の罰を受けるって話。それが本当なら、俺は今すぐにでも死ぬってわけだな。もし雷がこの心臓に落ちれば、その噂話は本物の伝説になるぜ?」
月のひかりを寝枕して、寝ていたユミルに音もなく忍びよってくる影。
ユミルが抗う暇もなく、両腕を絡みとられた…

そういうシーンですよ~

顔アップどうぞ~
soyuuyumiru1

イラストに関しては、人間だけじゃなく苦手な背景も頑張らなくちゃ~駄目だ、駄目だ、駄目だ~っ!(シンジ風)と、思うんですよね~(^◇^)

本人達の紹介は、ヤフーブログ「heavenward」(右横のリンクを見てね)の書庫、「みんなで作るゲームのオリキャラ」にあります。
No.71 神官 ユミル・ヴェルサンディ
No.59 元アサシン ソリュウ・ラクゼ



水川青弥 「出会い」 1 - 2009.01.13 Tue

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 本校舎から少し離れた別館の裏庭に、時間の流れに取り残されたようにひっそりと建つ寂れた温室。
 そこがおれの隠れ家。唯一、気の休まる場所だ。
 この春、聖ヨハネ学院高等学校に入学して間もなくおれはこの温室を見つけた。最初、緑色の小屋が建っているのかと思ったけど、近づいてみると太陽の光が降り注ぐガラス張りの小屋の中で植物が一斉に葉を広げていた。中へ入ると、所狭しと並べられた植木鉢はまったく手入れがされていないようで、どれも伸び放題になっていた。それでも植物たちは健気に白やピンクやブルーの花をつけている。その野趣溢れる温室を、おれはひと目で気に入った。水やりだけはときどき誰かがしているようだけど、半ば放置されている場所ならば、尚更おれには好都合だった。
 それからおれは、休み時間や放課後のほとんどをこの温室で過ごすようになった。今まで水やりをしていた誰かさんの変わりに植物たちに水をやり、それから窓際に造りつけられたカウンターのような棚の前になにかの空き箱らしき木の椅子を置き、それに腰をかけてスケッチブックを開く。絵のモデルならここにはいくらでもいる。誰にも邪魔されずに鉛筆を走らせるひとりの時間がおれにはなによりも大事だった。
 そのとき、白衣姿の若い男が温室に近づいてくるのが見えた。1年生に生物を教えている藤内(とうない)先生だ。
 先生は温室のドアを開けるなり俺を見ずに話し出した。
「おお、また水やりやっといてくれたのか。悪いな」
「いいえ、ついでですから」
「本当はここは俺の管轄らしいんだがどうも面倒でね」
 らしい、と言うあたりにこの男のいい加減さが窺える。
「おれが毎日水やりしておきますから、先生は心配しなくても大丈夫ですよ」
「それは邪魔だからもうここへは来るな、ということかな?」
 先生がにやりと笑った。おれはばつが悪くなって、ずれてもいない眼鏡のブリッジを左の中指で押し上げた。
「いえ……そんな……」
「まあ、俺は助かるからいいけどね。ただし、くれぐれもここで煙草を吸ったりするんじゃないよ。見つかれば俺の責任が問われるんだから」
 見つからなければいいということか?
「はい、わかりました」
「まあ、水川(みながわ)は学年トップの優等生だから心配はしてないけどな」
 そう言いながら、先生は白衣の裾を翻して温室をあとにした。
 再び静寂が戻る。
 なのにおれはなんとなく居心地が悪くて、何度も足を組み直した。
 優等生――おれの特徴を端的に言い表すとそういうことになる。けれどそれはおれが望んだことじゃない。
 この高校はカトリック系の私立校で、県内でも有数の進学校だ。全生徒のうち4割が国公立、3割が有名私立大学に進学し、残りは付属大学に進む。いわば勉強のできるお坊ちゃんが入る高校だ。おれはここの理系コースに籍を置いている。ただし、間違ってもお坊ちゃんなんかではない。
 おれの父親は会社員で、母親は専業主婦。生活レベルは中の上くらいの、ごく一般的なサラリーマン家庭だ。多分、おれに兄弟がいたらヨハネ学院には入学していなかっただろう。幸か不幸かおれはひとりっ子だった。両親はおれに期待し、おれの教育に多額の金を注ぎ込んできた。そんな両親の強い勧めで得意科目を生かしてこの高校に進学したけれど、小さい頃から絵を描くのが好きだったおれは、本当は美大を目指したかった。
 けれどそんなこと言えるはずもなく、おれは両親のプレッシャーから逃れるためにヨハネの学生寮に入った。おれがヨハネを受験してもいいと思えた理由はここにあった。
 寮生活にはプライバシーというものがほとんどないけれど、この温室だけは外界の煩わしさからおれを守ってくれる。過干渉の両親の手を離れた今、おれはようやく真の安らぎを手に入れた。そう思っていた。
 彼――宿禰凛一(すくねりんいち)と出会うまでは……。

                                            text by sakuta



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