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2009-02

「彼方の海より…」 メトネ日記 7 - 2009.02.12 Thu

メトネ日記 7

夢を見ていた。
兄様と遊んだレミクスの白い砂浜。
目の見えないエーギルの手を引いて波打ち際を歩き、巻貝を兄様の手に持たせると、エーギルは嬉しそうに、「海の精霊の奏でる音楽が聴こえるよ」と、言った…

うっすらと目蓋を上げると、白んだ目の前にプラチナブロンドの髪が見える。
…兄様の髪と同じ輝きだ…懐かしい…こうやって兄様の胸に抱かれて眠るなんて…ひとりじゃないんだね、私は…
背中に回された腕のぬくもりが心地良い。
もう兄様の傍を二度と離れたくない…



何故か息苦しくて咳き込みながら目を開けたら、あの男が居た。
「な、何をしているんだ!」
「何って…おまえを抱いてやろうって思って」
「は?」
「昨日は忙しくて相手出来なかったからな。しかし…おまえ、叩かれても裸にされても起きないのか?」
「え?」私は自分の姿を見た。
…リュウの言うとおり、何一つ身に付けていない。
「な、な、い、いつ?」
「さっきから剥ぎ取ってるのに…ナイフひとつを目にチラつかせだけで気を失うのに剥き身にされても眠ったままとは…肝が小さいのか座っているのか、ただ鈍いだけのお坊ちゃんなのか…わかんねぇ奴だなあ」
「ふ、服を返して!」
「今から目合うっていうのに、服がいるかよ」
「い、嫌です!」
「何が?」
「あなたとそんな事はしたくない」
「他の奴ならいいのか?」
「そ、そんな意味じゃなくて、好きな相手とするのが道徳的には正しいと言っているんだ」
「…おまえ、ここをどこだと思っているんだよ。勝手に作ったおまえらの心がけっていうもんが通用するか。大体その道徳を守っている人間はどれくらいいるんだ?その道を外れれば、神の怒りに触れて、雷にでも打ち抜かれるのか?」
「…」
「まあ、天上の奴らはそういう性格ねじ曲がっている性質でもあるから、理屈が合わんわけでもないがな。おまえら人間で好きに遊んでやがる」
卑下するように笑うリュウが恐ろしい。
天上の神をそこまで愚弄する奴なんて私は知らない。
「あ、あなたは神々の力が恐ろしくはないのか?」
「あ?恐ろしいわけあるか?そんなこたぁどうでもいいから、ほら、脚開けよ。ガキじゃないんだから、つべこべゆうな」
「や、やめろ…」
本気で蹴り上げてやろうとしても、あっさり両方の足首を掴まれて、引きずられる。
なんて力だ。身体もその手首だって私と変わらないぐらいの痩身だ。なんでこんなに…
リュウの指が触れる。
私は泣き出しそうになった。

「おまえ…初めてなのか?」
初めてに決まっている。そう言いたいのに、動きを止めないから、私は唇を噛んだまま声には出せなかった。
「男も…女も知らない?」
だから、何が悪い。そういう人に出会わなかっただけだ。
愛し合う人と抱き合いたいって思うのは普通の人間の感情だろう。
「ユエはおまえに触れなかったのか?」
ユ…ユエ・イェンリー?
「…何を言ってる?ユエは兄上の恋人だ。私に触れるわけが無いだろう」
「…あの男、人間界で記憶を失ったと言っていたが、性欲も失ったのか?…阿呆らしい」
リュウは横を向いて詰るように唇を歪ませた。

「仕方が無い。初めてにしては、董が立ってはいるが、そこは目を瞑って…ほら、口を開けろって…」
「い、いやだっ…」
私は唯一自由に動く両腕で顔を覆って、出来る限りの抵抗を試みた。
この男に慈悲を請うても無駄なことはわかりきっていた。
ただ私は願うしかなかった。兄上の首飾りを右手に握り締めて。

「にい…さま、兄様、たす、けて…」







寸止めで…つーか入れてないから!メトネちゃんまだ犯られてないから!まだ清い身体だからwww

下はちょっと落書きデス




mannga1

次からは延々とリュウの説教が…www案外うるせ~んだよ、こいつ(^_^;)

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