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2009-02

色子になったメトネちゃん - 2009.02.13 Fri

メトネはこれから成長していきますが、身体はどうもリュウ好みになっていきそうですね~
metone2

一皮剥けた?


線画は一切使わないで、レイヤーはだいたい肌と髪と布と目と背景ぐらいで抑えてます。
約一時間半ぐらいかな~
要領良くやれば、もうちょっと短縮できるね。

「彼方の海より…」 メトネ日記 9 - 2009.02.13 Fri


メトネ日記 9

「決めたのか?」
「はい、これを」
私は今まで着ていたの着物、兄上より頂いたすべての装飾品を外し、それを差し出した。
「ここで生きるには必要ないものだと思い知りました」
「そう、じゃあ、ありがたく受け取ってやる」
「はい」
リュウは私からそれを受け取ると、服と飾りを纏め、天井にほうり投げた。
右手の人差し指で素早く空中に円を描くと、その投げたそれらは空中に止まり、見えない硝子玉に入り込んだような形を作った。
そして、あっという間にその中が炎に包まれすべて燃え尽くされてしまった。
私は魔道士の扱う魔法をこの目で見たことはあるが、リュウの繰り出す魔法は…
呪文も短い詠唱もない。
どうやってこの力を生み出すのだろう。
あっけに取られていると、その火は次第に小さくなり、灰になると、透明な硝子玉から落ちてくるように辺りに舞った。
ゴトっと小さな音がした。黒く煤の付いた塊が背中の足元に落ちた。藍晶石の名残り…
私はそれを拾わなかった。

リュウを見る。
彼はこの一連の様を私に見せて反応を楽しんでいるかのようだった。
私はゆっくりと息を吐いて、彼の前を向き膝を折った。

私は今まで私に向けられた礼をこの魔族の男に取った。
臣下の礼ではなく召使の礼に法り、両膝を付いて頭を下げた。
「どうぞ、この私をリュウ・エリアードの僕として御身に使えることをお許しください。あなたに…この身を捧げます」
「生かすも殺すも俺の好きにしていいという事だな」
「…そうです」私は低頭したまま、ただその声に脅えていた。
リュウの声音にはありありと嗜虐の韻がみえたのだ。
「では、覚悟しろよ」
「…」
「顔を上げろ」
恐々と顔を上げ、リュウを見ると、その手にはキラリと光る細く鋭いナイフがある。
私は息を飲んだ。

「今から公主メトネ・レヴィス・スクルドを殺してやるよ」
彼はそう言うと、私の顔の両側に垂れる長い髪をひとまとめに片手に持ち、そのナイフで一瞬に切り捨てた。
長い金色の髪が床に舞い落ちる。

「これで公主であったおまえは死んだ。何のプライドもなかろう?メトネ」
「は…い。ありがとうございます。あなたの為に尽くすことを誓います」
「俺の為じゃねえよ。おまえ自身の為にここで生きるんだよ」
「…」
「おまえの生きる糧が俺であれば、幸せだろう?メトネ」
「…はあ」
「おまえはまだガキだからわからんか。まあ、いいさ。ほら来いよ。最初からやり直しだ」
「はい」
結局こうなるのか…私は少し落胆しながらも、ベッドの上のリュウに近づいた。
「服は自分で脱ぐか?それともさっきみたいに脱がせた方が好みかい?」
「…自分で脱ぎますよ」
揶揄するように鼻で笑うリュウに少し腹を立てながらも、さっきよりは幾らかマシな気分に思えた。
服を着たままのリュウがいやらしそうな顔をしながら、私に言った。
「言っとくが俺は優しいからな。好きなもんには特別に優しくしてあげるのが礼儀って奴。安心しろよ、メトネ」
「…よろしくお願いします」
仰向けに身体を横たえた私に、リュウは躊躇なく覆いかぶさり、私を奪った。


その後は…聞かないで欲しい。
ひとつだけ宣言するが、リュウ・エリアードはとんでもない嘘つきだった。
私はあのまま死を選んだほうが良かったと何度後悔したかわからない。

魔族の守護者と呼ばれるリュウ・エリアードは最低の男だが、私の唯一の、主になった。



  「メトネ日記」 第一章 終

ryumetone1



今日は時間があったので書き終りました。
一応一段落ついたところまで、きましたね。
しかし、わたしが本当に書きたいのはここから先の話なんです。
魔界の事や色々な事件や…オセやアルスや果てはエルミザードまで関与する話を書きたいんです。
そして最後にこのふたりがどうなるのか…というところまで書きたいのです。
今はまだ愛情は二人の間に全くないからね。
しかし、はっきり言ってこういう話は全くBL的には不向きであると思います。
Hシーンはあっても描く気はないし、途方も無い勝手なファンタジーでしかありません。

ですが、ここまで背景を描けたなら、やれるところまではやりたい気持ちなのです。
なので、ここから先の話は完全に読者さまには失礼だと思いますが、飽きるまで書こうと思います。
申し訳ありません<(_ _)>
勿論リンとミナも平行して、書いていけたら幸いですね。


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メトネ日記の最初はここからです。
プロローグ

第二章はこちらから
「メトネ日記第二章」





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「彼方の海より…」 メトネ日記 8 - 2009.02.13 Fri

メトネ日記 8

口唇から洩れた言葉を、耳にしたのか、それとも願いが通じたのか、リュウは動きを止めた。
私はそっと目を開ける。
天上の光が目映くてリュウの表情は伺えない。

「…にいさまか…そんなにあの神官が恋しいのか?」
「たったひとりの兄を想って何が悪い」
「おまえは本当に…」嘆息を付きながらリュウは、私の右手から首飾りを取り上げた。

「あ…やめて!」
奪った私の宝玉を彼は天上に透かした。
天井の白い光が青い石に乱反射して、薄い虹が出来る。
「…良く出来た藍晶石だが、呪はかかっていない。ただの石だ」
「これは…神の宝玉だ」
「だから言ったろ?こいつには神の意思は見えない。言っとくが俺には見えるんだよ。これにはおまえの兄様とやらの『想い』だけしか見えない」
「兄様の?」
「だがここでは必要ないシロモノだろ?おまえには帰る場所も無いし、『想い』でおまえを守ることは出来ない」
そう言ってリュウはその宝玉を床に投げ捨てた。
薄桃色と白がマーブル状に交わる紋様の床に転がる首飾りを目で追った。
なるほど、宝玉は一片の光の導きすらない。

「…あなたが…全部壊したんだ…」
「人間風に言うなら、それが運命って奴」
「酷い…あなたは本当に、悪魔だ…」
「おまえ、一晩もここに居て、何もわかっていないんだな。一体何を期待してここにいる?この魔界におまえの価値がどこにある。大体あの頂に捨て置いても良かったんだ。おまえの意思で着いて来たんだろ?だったら何をするかぐらいわからんのか?」
「あ、あなたが勝手に決めたことだ。私は…私の国に居たかった」
「今頃エーギルとユエは邪魔者が居なくなったと喜んでいるだろうよ」
「兄上をおまえと一緒にするなっ!おまえに兄様の何がわかるっ!私は…兄様の傍に居られれば…それで良かったんだ」

望むものは本当にそれだけだったんだ…公主の座すら望んだことはなかった。
ただ兄上の為に務めを果たしたかっただけ。
良い公主になろうと心を砕いたのも真実だ。
すべてこの男の所為で私は…

…違う…
この定めを選択したのは私だ。
国と兄上の為ならどうなってもいいからとリュウに従うと決めたのは私だ。

「…メトネ・レヴィス。おまえはどこに居る。おまえという人間は何をする為、生きている?今まで何をしてきた。公主の仕事か?…しかし今はその地位は無い。だったら違う生き方を示せ。ここに居る者は皆自分のやるべき仕事を為している。だから俺もここに居るものを守る為に戦う。ここに居る限り安全だと思わせる。それが信頼だ。おまえはここで生きるしか道はない。ならおまえに何ができる。何の能力もないおまえは俺に情けを乞うしかない。その身体を捧げるしか値打ちがない。違うかい?」
「…」
リュウの言葉は正論過ぎて何も言えなかった。
私には何もなかった。
昔から…
公主になって私が為し得た事は何だ?
すべて有能な側近の働きのおかげであの国は平和を保っていた。
私は…
臣民の信仰が怖かった。私は傀儡の王に過ぎないことはわかっていたから。

「俺のものになりゃその命は保証してやろう。それが嫌なら、あの門の二重の扉を開いて、野地に迷う魔獣か妖魔に食われるがいい」
「私…は…」
「俺の寵を受けたいのなら、その覚悟を示せと言っているんだよ。メトネ」
「…リュウ…」
「後はおまえが決めろ。俺は寝るから、覚悟が出来たら俺を起こせ」
そう言うとリュウは私の身体から離れ、ごろりと横になった。
それから私を見ずに一言だけ放った。
「死にたかったら、特別に楽に殺してやるから、安心しろ」

背中を向けたリュウはそのまま眠ったかのように、そのまま動かない。
私は静かにベッドから離れ、床に撒かれた私の服と首飾りを拾い上げた。

手に持ったまま振り返り、ベッドのリュウを見る。
私は決めなければならない。
自分の生きる道を決めなければならない。

人として公主のプライドを持ったまま、死を選ぶのは間違いではない。
だが、それは私自身が望んでいることなのか?
兄上は私が命を絶つことを望んで、リュウに私を委ねられたのか?
違う…私に生きろと言ったはずだ。
有のままに生きろと…

私は…まだ生きてみたい。それさえもこの魔族の長の心ひとつ次第だろう。
それでも生きるべきではないのか?
どんな辱めを受けても、耐えられなくないのであるなら…

ベッドの脇のチェストの上に服がふたつ綺麗に畳んで並べてあった。
近づいて見比べた。
一目でわかる、どちらがリュウのものであり、どちらが私のものか…
布地の質、デザインや細かな刺繍…すべてに尊敬と心を尽くし丁寧に仕立ててある。
もう一方の簡素な服に手を通した。
青磁色のシャツとズボンだけだが、どちらも柔らかく暖かい感触がする。
仕立てた者の気持ちがわかる気がする。

私は公主だった頃、誰が自分の服を用意し、またその服を作った者に感謝をしたことがあるだろうか。誰かが私のために食事を作り、ベッドを直し、部屋を掃除し…そんな事を気にかけたことがあっただろうか。
ただ出されるものを言われるがまま着、食し、動いていた…それだけだった。
多分それでも許されたのだろう。
でもここで生きるには、私は知らないでは許されない。だから努めよう。
決して身を果敢無んだりせずに…

「リュウ…リュウ・エリアード。起きてください」
私は最初にすべきことを果たす為に、主となる者の名を呼んだ。






昨日、とうとう来てしまいました。
花粉症…最悪な春がまたくるよ~ヽ(τωヽ)ノ



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