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2019-09

僕の見る夢  エピローグ - 2008.12.09 Tue

エピローグ

「レイくん、HAPPY BIRTHDAY!26歳の誕生日おめでと!」
「ありがと」
「おまえも四捨五入したら30だな。いい加減歳なんだから身を固める決意表明でもしろ」
「そうだよな」
「…おまえらだけには言われたくねえよ」
「まあね、三人とも彼女もいないんじゃねえ、身を固める術がねえ…ってさあ…香月、おまえ何か良い事でもあった?」
「あ?な、んで?」
「なんでって…すげえピンクのオーラが出まくってる」
「…わ、わかるんか?すげえな、岬」
「いやいや、マジで?…って、どした?」
「あ、いや、さっきな、買い物の帰り、土手のでけえ桜の木があるじゃん。あそこでな、出会ってしまった…運命の人に…」
「…ど、どんな娘だ?」
「なんてゆーか…なんかな純で儚げでそんでちょっと気が強そうで、超きゃわいいの…」
「…きゃわ…て…」
「ドキドキしたの」
「おまえは女学生かっ!」
「…名前は?」
「あっ、聞くの忘れた…」
「は?おまえさ…」
「…そんなもん…傘貸しただけだからな…」
「おまえ夢でも見たんじゃねえ?」
「桜の木に棲む妖怪だったりして」
「は?」
あれが妖怪?んなことあるかよ。妖精だったらありえるか…でもあいつの目はちゃんと俺を映していた。
なんだかわからんけど、目があった瞬間惹きつけられた。
手が触れた瞬間胸が震えた。
…これは
「やっぱ恋かなあ…」
「はあ~…マジで?」
「名前ぐらい聞いとけば良かった…」
「とうとう本物の魔物に心奪われたか」
「レイくんさ、二次元脱出したかと思いきや、飛び抜けて四次元に行っちゃてるわけ?」
「うっせ!人の恋路の邪魔すんな」
「…邪魔するも何も…存在してんですかぁ~」
「まあいいから、取り敢えずだな…ほら、こいつにその不毛な愛でも分けてやってくれ」
「なに?」
「俺達ふたりからの誕生日のプレゼントだ」
「え…猫?」
「おまえ猫に目がないだろ?友達が生まれたばっかの猫の引き取り手を探していたから、白いの貰ってきてやったぞ。可愛いぞ、喜べ」
「これで、ひとり寝の寒さを凌いでくれたまえ」
「はあ…」
籐籠の中、敷き詰められたバスタオルの上に、小さな白い猫は丸まって寝ていた。
そっと抱き上げてみる。
眠そうな目を擦りながら、にゃあと鳴いた。
なんだか、…さっきの奴に似てないか?
「へえ…ほんとに真っ白だな」
「名前決めれば?」
「…ゆき」
「は?」
「名前ユキに決めた」
「白をイメージしてユキとはまた安易な…」
「でも可愛いじゃん、ユキって…ユキ、ユキ」
「あいつに見せてえな」
「あいつって?誰の事だよ」
「…さっき話した奴だよ。桜の木の妖精。俺が恋しちゃった男!」
「…」
「…」
「「男ーっ?!」」


いつかまた会えるような気がするんだ。
自慢じゃないが、まだ外したことないんだぜ、俺の未来予想。
あの桜の木の下で、きっと笑って待っててくれるよな、きっと…








この回だけ、向こうの麗乃視点です。
お分かりでしょうが、桜の木でユキが待っていることはないです。
彼の見る夢(願望)なのです。
で、次で終り。

● COMMENT ●

次って

明日ってことっすか。
もしかしたらあと1回だから今日中にアップするのかな~と
淡い期待を抱いてましたよ。早く読みたい~!

向こうの麗乃のフォローですね。
でもやっぱりこれはこれでかわいそうな気がする…。

それじゃ~アップしなきゃね~
麗乃はこれで一応形が付いた気はするのですよ。
未来は果てしなくあるからね。
ユキばかりが男じゃない!…なんか変だわね~


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