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2019-11

Simple12 - 2008.10.28 Tue

予測もつかない事だらけで、戸惑ってばかりだ。
色々なパターン想像して、様様なシュミレーション用意していたのに、ミナトはこっちの予想をことごとく裏切って、思いもつかない言葉や行動を起こす。
昔からそうだった。けれど、この状況で「俺もする」って言われて、こっちも困った。
服脱がされるのもちょっとビックリしたんだけれど、良く考えれば、ミナトも男なわけで、される側じゃないんだよね。
ミナトは決して男に抱かれたいんじゃなくて、俺が無理してやらせてもらってるんだよな。だって、どう考えてもこんな事普通の男が、好き好んで引き受けてくれるわけがない。
ミナトは俺が好きで、俺がこんな奴だから、無理して俺の願いを叶えてくれてるって考えた方がいい。
ミナトが本気で俺を抱きたいって言ったら…俺は即答できねぇし…たぶん無理だと思うんだ。だからこいつだって同じだ。どっちかが受け入れる側にならざる負えないから、ミナトが我慢してくれてるってわけだ。

我慢か…これからの事考えると、一杯我慢させてしまいそうで…俺もあんまり浮かれてばかりはいられない気がする。
ミナトを抱きたいっていうのは本音ではある。こいつの中に入りたいし、繋がりたいし、全部俺のものにしたいっていう征服欲みたいなものは俺は貪欲な方だと思ってるから。
でも、正直ミナトに負担かけるってのは、俺の望むものじゃない。
ミナトも怖いだろうけれど、俺も怖い。
トラウマになったらどうしようかとか、本気で抵抗されたら、これからどうやって続けていけばいいんだろうかとか…考えるのはネガティブな事ばかりだ。
ミナトが自分からセックスしようって言ってくれて、嬉しかったけれど、本当はその意味をちゃんと考えてやるべきだった。
どんなに想いであいつは申し出てくれたんだろう。
第一、本当に俺達の関係が、この一線を越えてしまっても、その先に進むべき道がちゃんと見えるんだろうか…余りに調子良すぎて、流されてしまっていないだろうか…お互いにそういう事をもっと話し合うべきじゃなかったんだろうか…今更過ぎる気がするけど、身体のどこかを触れるたびに震えるミナトを見ていると、このまま行くところまで行っていいのか、不安になる…

「ハル…くん」不意に呼ばれた。
「なに?」
「大丈夫?」
「なにが?…全然問題ねぇよ」
俺の不安定な心を読んだんだろう。ミナトが心配そうに俺を見る。
こんな時、こいつはこっちの心情を敏感に感じ取る。他人には絶対読み取らせたりしないのに、おまえだけにはバレてしまう。ミナトだけにしか判らない感情。おまえだけに許せる感情。
だから俺は…おまえを誰にも渡したくないって…

細い身体を折れるぐらいに強く抱きしめて深く、深く口づけする。
俺は…おまえに対する不安なんか一切ねぇよ。只、おまえを汚すのが…つらいだけなのかもな。それでも他の奴には絶対触れさせたくないし…俺、本当は結構、汚ねぇよなぁ。それでもいいんか?ミナト。

口の中、お互いの唾液でぐちゃぐちゃになりながら、それでも止めないでミナトを見たら、ミナトの目が笑った。優しくね。全部許すみたいに、笑ってくれて…
そういうおまえの優しさに、ずっと救われてきたんだ。わかってる。だから、今度も甘えていいのか?俺の汚い想い、おまえに押し付けていい?

「好きだよ、ミナト」
「フフ…俺もね、かなり好き…」
笑ってくれるから、安心した。俺も怖くは無いよ。ねぇ、ひとつになるって凄い事だと思わねぇ?

膝裏立てて、左右に開かせ、用意しておいた潤滑剤みたいなものを指に充分につけて、後ろに入れる。身体がビクッと撥ねた。ヒューって吸うミナトの呼吸音が大きく聞こえた。しばらくしてはぁーって深く吐きだす音。
顔を近づけて様子を伺う。
「痛くない?」
「ん、へーきだよ」そうやって微笑んでくれるから、愛しさが募る。
額に頬に耳の後ろやら、隙間無くキスを落とす。前にも緩く刺激を与えながら、指を増やしていく。
その度にミナトは苦しそうな顔をして、深く息を吸い、暫く止めてはゆっくり息を吐くのを繰り返す。
それでも俺と目が合うと、無理にでも微笑んで「へーきだって」震える声で言うんだ。

自分が時々許せなくなるよ、酷すぎて。おまえを大事にしたいのに、この行為に何があるのかって、疑問すら沸きあがっているのに、なんでなんだろうな…おまえが欲しくて、我慢できないって、どういう事なんだろう…

はぁ…ごめん、ミナト。俺、限界だわ…

指を抜いて、耳元に「ミナト」って、小さく呼んで、自分自身を当てる。当然簡単には入らない。無理矢理進めると、途端に身体が強張って、ミナトの顔が歪んで、きつく結んだ口唇から苦痛の声が漏れる。必死でシーツを握る両手が見えた。俺自身も中がキツくて、全然先に進まない。
荒い呼吸で、息も絶え絶えになって横を向くミナトの髪を撫でた。
「ごめ…ん、痛いだろ」
「…だ…じょ…ぶ…だって、言ってんじゃん」
こんな状態で強がり言うな。涙出てるじゃん。歯食いしばってるじゃん。
こんな事、強要させてる俺って恋人の資格なんてあるのか?気持ち良くさせてやるからとか、大口叩いておいて…全く何の芸当もねぇんだから、サイテーだ。
「ごめんな…」なんとか全部入れて、目を伏せて締め付けるキツさに耐えていると、頬に感じる温かい感触。
ミナトの手の平だった。
「ハ…ル」
「ん?」
「俺の…身体、気持ち良くな…て…ごめんな」
「…んな事ねぇよ」おまえがゆうなってそんな事。
「俺は…大丈夫だから、動けるなら動いて」
「だって…」
おまえ、この状態だってギリギリじゃん。そんなんで動いたら痛いどころの騒ぎじゃねぇだろ?
「俺…別に…怖くねぇよ。そりゃちょ…ちょっとはね、痛いけど…そんなの予測済みつうか…」
「ミナト…」
「ハルが中に居るの…すげぇ判るから…うれしい…よ、俺」
「…」
…駄目だ…負ける。ド天然過ぎて…完璧に打ち砕ける感じ…
はぁ~なんだよ、俺よりも余裕ありまくりじゃん。切羽詰ってたの、俺の方じゃん。…ミナトのバカ、アホ、ホントにもう…何でこんな気持ちにさせるんだよ。嬉しくて、嬉しくて…切ねぇし…
もう、絶対離さないから、覚悟しとけ。

少し汗ばんだミナトの背中を抱き寄せて、ゆっくりと動き出した。途端苦しそうな声を上げる。でもその音に、何度も何度も俺の名前を重ねるから、俺はもう夢中になって…おまえの名前を呼ぶんだ。
「ミナト、大好き…ぜってぇ離さねぇし…」




☆彡…どないどすやろ?がんばってますやろ?( ^^) _旦~~

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