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2019-09

Simple 13 - 2008.10.28 Tue

ハルの声が耳元で聞こえて、何度も俺の名前を呼んでくれて「好きだよ」って言ってくれる。
身体は辛くて、想像するよりずっと痛くて、快感なんてもん感じないけれど、ハルが独占欲のカタマリみたいな顔で俺を抱いてくれている事が、こんなにも嬉しいだなんて…思わなかった。
俺、こんなにもおまえが欲しかったんだ…
ずっと…ずっとね、心のどこかでこうなる事を望んでいたのかも知れないって、近頃思うんだよ。そんなの今までカケラも想像していなかったけれど、おまえのな、体温とかこんなにも感じてしまうと、今までこうしなかった事が不思議なくらい違和感がねぇんだよ。本当にびっくりだよ。

ベッドの軋む音が凄い。
お互いの息づきと、中の音とか、滅茶苦茶耳に響くけど、それよりも身体が…
動く度に死ぬほどきつくて、反動じゃないけど、知らないうちにハルの両肩を掴んでて、物凄い力で爪を立てていたらしく、ハルが俺の涙を舐めながら、耳元で「爪切っとけよ」って、囁いた。
…三日前に切った筈なのにな…って、身体は揺れまくって、自分でも驚くぐらいの声出てんのに、頭はどこかが冷静なんだと、おかしくなった。
「はぁ…あ…は、ハル…好き…」
苦しかったら、ハルの名前を呼んで誤魔化そうと思ってたけど、そんな事しなくても、言葉は勝手に出るものだし、身体もなんとか付いていってる。それに、終始ハルの口唇や手が、いやらしく胸とか、前を弄ってくるから、もうなんか…苦しいのか気持ちいいのかわかんなくなってるみたい。

「ミ…ト、もう…」
「ハ……あ…うっ…」
ハルの動きが速くなって、多分もうイク寸前だって感じて、俺も前を擦られてるから我慢できなくて、ハルの俺を呼ぶ声が高く聞こえたと思ったら、瞬間身体が飛び跳ねたみたいになって、そんで硬直した。
…息が止まったまんま、暫く呆然とした。ああ、終ったんだとか思って、なんかヘンな満足感とか沸いてきちゃって…おっかしいな、涙止まんないもの。
でも、よかった、意識とか消えなくて。なんか、そういうのって逃げてるみたいで嫌だったから、絶対失神とかしたくなかったし…
身体は…滅茶熱くってなんだか訳わかんねぇし、なんかどっかがマヒしてるみたいで、痛いっていうより、重い。

息を切らしたハルの呼吸音が凄くて、俺より苦しそうだったんで背中を擦ってやる。そしたらハルが笑ってくれたので、ほっとした。
「なんか…すげぇ体力無さ過ぎる、俺」
「ん…俺より、おまえの方が…大変そうだ」
「んな事ないけどね」
少し呼吸の戻ったハルは身体を少し起こして俺の額や頬を撫でる。
「身体、大丈夫?」
「おまえ、そればっかりだ」
「だって、ミナトが心配だもん」
「…別に平気だって」うん、全然大丈夫だったよ。
「ん…」
「ねぇ、今何時?」
「えっ…と、十二時…五分過ぎてる」
「マジで?」
「ん」
なんか丁度に俺達イッたみたいになってるじゃん…エロいな。
「ミナト、お誕生日おめでと」
「ありがと」
「ずっと健康でミナらしく居てくれな」
「ん」
「なんかあったら、ちゃんと俺にゆってな」
「…」
「病気とかした時も一番に俺に言えよ。心配事とかもな…それから」
「ハル、構いすぎだよ」
「えっ?恋人ならこれぐらい普通だろ」
「…じゃねぇよ」
「しょうがねぇじゃん、心配なんだから」
「二十一だよ、俺大人だよ」
「普通の奴が見たら、おまえは可愛いすぎるの」
「意味わかんねぇ…」
横を向く俺を笑いながら、ハルがゆっくりと身体を起こす。
「抜くね」
あ…入れたままだったんだ。もうあんまり痛くなかったからすっかり忘れてた。それもあんまりか…

ハルの両手が俺の膝を広げる。
なんか…なんかすげぇ…嫌だ…
思わず起き上がって、ハルにしがみついた。両腕で力一杯抱き寄せた。
「どした?」少し驚いたハルの声。
「…まだ…いい」
「ミナト?」
「もちょっと…このままがいい…の」
「…」
「離れたくねぇ…みたいな…」
…何…言ってんだろ、俺。もう終ったじゃん。後始末とかちゃんとしないといけないって、さっきハルに聞かされたし…わかってんの。わかってるけど…どうしても嫌だ。離れたくないし、終りたくないの…

抱きついているから、ハルがどんな顔してんのか判んなかったけど、ハルの腕がギュッと抱き返してくれて、ちゃんと気持ちが届いたんだと思えた。
そのままベッドに沈んで、何度もキスした。
時折、ハルが俺を見て泣きそうな顔をするから、俺も嬉しいのに、何だか胸が詰まるみたいになって…
涙が零れた。




☆彡なんとか、無事終わったそうです…はあ~

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