FC2ブログ
topimage

2019-09

宿禰凛一 「追想」 8 - 2009.05.18 Mon

8.
 中学生になった俺は、梓も慧一も通った私立の中学校に通った。
 いわゆるお金持ちのエリート校と言われていたが、俺はいきなり疎外感を突きつけられた。
 俺は梓の趣味で髪を長くさせられていたが、俺なりに気に入っていた。
 指導教員が即刻そのことを指摘。
 短く切るように指導されたが、無視。
 自身の承知無く髪を切らせることは、人格権を侵害するものであり、妥当な学校法ではない。また、ナンセンス以外の何物でもなく、自然に伸びるものを常に一定の長さに保つ意味などあるのか、教育にどのような影響があるのか、それに対して罰を施そうなど笑止千万!などと、大言壮語も甚だしかった。
 それで先生の首でも取ったかのように息巻いているんだから、まったく始末に負えないガキだ。
 万事その調子で周囲を黙らせるものだから、ふた月もすると俺の周りには誰も近寄ってこなくなった。
 やばいと思った時には時すでに遅く、俺は完璧に孤立した存在になった。
 やっかいな奴だと思われるのはいいとして、先輩方からもイチイチお呼びがかかる。そうなると本気で喧嘩を始めなきゃならない。
 さすがに私立有名校の生徒さん達は暴力事にそう熱くならない所為か、派手な騒ぎにはならなかったが。
 一見するとひ弱に見えるが、俺は慧一の命令で合気道と剣道をしこたま習っていたから、負けることはなかった。

 慧一は俺が普通に生活が出来るようになるのを見計らい、自分のマンションへ帰っていく。
 納得はしなかったが、止める術は無い。
 慧一には慧一のやりたいことがあるのだから。

 俺は一日の大部分をひとりで過ごす羽目になった。

 学校に行き辛くなることはなかったが、なにより退屈で仕方が無い。
 授業中は眠ってばかりで、部活も参加せず、誰もいない家に帰ってもつまらない。
 当然夜遊びが多くなる。

 夜の街に出向いた。
 いわゆるハッテンバまではいかないが、そういう連中が集まる界隈があることは調べ上げていた。
 手持ちの札はすべて使いこなしてからの勝負だろ、こんなのは。
 好奇心しかなかった。
 どうせやるなら好みの相手を選ぼう。
 俺はサラリーマン風の少し慧一に似た男に声をかけ、そのままホテルに行った。
 すぐに初心者とバレて、少々難色を示されるが、愛想良くお願いして相手をしてもらった。
 初めての相手にしちゃいい人で、俺のことも加減してもらったが、なにしろ未知の領域を経験するのだから、驚くのと痛いので、ワケが判らずに終わった気がした。
 男とやるのはこういうものか…と、一応は悟った。

 次の日は女とやった。
 梓に似た子を探して誘った。
 十八だと言ったが本当かどうかはわからない。
 俺も十七だと4つもサバ読んでいるので、同罪だろう。
 女を抱くのは初めてだったが、昨晩の相手の男のやったとおりにしたら、結構満足した具合だったので上出来。
 なんでも器用にやれる体質は儲けものだ。

 三日目は男を抱いた。
 高校2年と言った男は俺より童顔で、可愛い子だった。
 まあ、これも経験だとばかりにやってみたが、別に女とやるのと変わりなく、可も不可もない。
 結果、俺はゲイなのかゲイじゃないのか全くわからなくなってしまった。
 
 中一の夏休みが始まっていた。






慧一の話は  早春散歩1よりどうぞ~
7へ / 9へ 




● COMMENT ●

ホント?

自分の兄姉と似た人を選んでHしちゃう子は健全ですか~?(笑)
でも、好奇心旺盛でとにかく行動しちゃうあたりは
歳相応な感じがしますよね。なんか微笑ましいです。
いや、「微笑ましい」も間違ってますね(笑)。

さくちゃん

健全ではなかったねwww微笑ましくもないねwww
いや~この子はこの時期好奇心のかたまりで生きていますからね~
この体験があるから高校では比較的大人しめなんですよん。
似たやつを選んだのは、したいからじゃなくて、そういう外見が好みだからでしょうねえ~
人間しらなすぎだから、この時の凛は。


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

http://arrowseternal.blog57.fc2.com/tb.php/246-4a857745
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

宿禰凛一 「追想」 9 «  | BLOG TOP |  » 宿禰凛一 「追想」 7

プロフィール

サイアート

Author:サイアート
イラストと駄文を更新しております。

少年愛を中心としたシリアス重視なオリジナル作品でございます。

ゆっくりしていってね~

サイズを記憶するフォントサイズ変更ボタン

文字を大きくする 文字を規定のサイズに戻す 文字を小さくする

ツリーカテゴリー

Script by Lc-Factory
(詳細:Lc-Factory/雑記)

最新記事

FC2カウンター

リンク

このブログをリンクに追加する