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2019-11

Simple 14 - 2008.10.29 Wed

昔の夢を見ていたような気がした。
まだ小さい…初めてミナトと出会った時の…幼稚園とかじゃなくてさ…
果ての無い真っ黄色のお花畑の中で、ただ手を繋いだまま眠り込んでいて…そんな記憶…
なぁ、ずっと以前にどこかで…どこかで会ってなかったか?俺達。

目を開ける前にぬくもりを感じていた。それが誰のか確認する必要も無かった。目を瞑ったまま、背中に伸ばした手の平でそっとなぞってみた。…ミナトの身体がここにある。ゆっくりと目を開けた。
ミナトの顔が見えた。幼い時から見慣れてる大きくなったミナトの眠る顔の印象はちっとも変わらない。無邪気でかわいらしい。ちょっと間の抜けたねぇ…ホントにね、母性本能擽るって奴か?すげぇよ、二十一になっても変わんないのも。

昨晩、ミナトとセックスした事は、俺にとって特別な大切ものになった。そりゃミナトは苦しがったし、俺だって快感ばかりだったとは言えないけど、それは当たり前の話だろう。
それより繋がった時の一体感っていうのが、酷く高揚してて、下らないけど、途轍もなく尊いものに見えて仕方なかったんだ。
感情に過ぎない事はわかってるんだけど、こんなに神聖に思えたのは初めてだったし、絶対大切に守りたいと思ったのも真実だった。
こいつはどうだったんだろうな。
あの時、俺が離れるのを怖れたね。俺は冗談じゃなく死ぬほど嬉しかったよ。
いいはずの無い初めてのセックスの後、おまえに嫌悪感を与えてないか、俺は本当に心配だったから。
おまえはそんな不安をそっくり払いのけてくれた。そればかりじゃなく、繋がったままがいいと言ってくれた。どんだけ俺を幸せにしてくれるんだよ。幸せ過ぎて恐ろしかったよ。バチが当たって地震がくるんじゃねぇかとか、雷が落ちるんじゃねぇかとか…

ねぇ、どんなに俺がおまえを好きか知ってる?好き過ぎておまえを壊しそうで怖いから、触れるのを躊躇う時だってあったんだよ。おまえの繊細な部分に傷をつけたくなくて、目を瞑った事も何回もあった。
だけど、それでもおまえは俺を呼んでくれるんだ。

少し目が腫れてる…人差し指で目蓋を触ったら、一瞬震えるように強く瞑って、身体が動いた。
「う…ん…」起きた?…いや、仰向けになっただけで目覚めなかったみたい。
今度はミナトの横顔を見る。やっぱ可愛いし…ね、見慣れてるのに見飽きないってどうなってんだろ?
片腕立てて、起き上がって上から覗くと真正面の顔のミナト。
今の俺はどっか壊れてるんじゃないかな。一時もミナトから視線を外したくない。

俺の今まで見てきた風景の中には、必ずと言っていいほどミナトの姿があって、それは余りにも風景と馴染んでて、いちいち確認する事もなく当たり前に視界の中に在った。
それは過去のものだけじゃなく、そうかといって必ずしも未来にあるわけでもないけれど、さっき見た夢は俺の手にしたかったものなんじゃないだろうかと、ふと思った。

俺の為にミナトが生きてくれてるみたいに思えた。
そしてできるなら、俺の存在がミナトの為に在り続ければいいと、願った。

ミナトに覆い被さるみたいにしてその身体をそっと抱きしめる。
今は俺が買った新しいパジャマで眠るミナトは、まだ目が覚めないらしい。昨夜、あれから二回目に雪崩れ込んで、初めてなのに無理させたら駄目だとか、欲望丸出しだなとか、色々思ったけど、結局はミナトが誘ってくれたんだ。俺もできるなら回数こなして慣れた方がいいって思ってたんで、同意した。
一回目よりもおまえ、感じてくれてた?少しでも気持ち良かったなら、嬉しいんだけれど。
今の俺は、おまえの為なら何でもしてあげたい気分なんだけど、おまえのあんな姿見たら冷静でいられなくなるのも事実なんだ。
…ホント、全部が全部可愛すぎるし…

ミナトの頬に自分の頬を当てて、ぬくもりを確かめる。すべすべした肌が気持ちいい。痩せた身体は俺とぴったり密着するには最高だ。
ミナトを抱きしめている。ミナトと俺の体温が交わる。ひとつになる感覚。

ミナトはここに居てくれる。それだけで…今はそれだけで…



☆彡甘えっこ責めです(*^。^*)


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