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2019-11

R-a guardian sprite その1 - 2010.01.04 Mon

「R-a guardian sprite」は 「悩まない男」の7月さんとのコラボです。

一昨年、ヤフーブログ「heavenward」で企画した「みんなで作るゲームのオリキャラ」のひとりナルヴィ・セラのお話です。
№89にナルヴィの紹介はありますのでお暇な方はどうぞ。

そのアルター(というか守護霊)のルカとナルヴィのBL的な関係は、キャラが生まれた時から考えていましたが、なにしろルカは変態した「絵にもかけない美しい男」と、自分で言ってたため当時は描けませんでした。

年末、恒例のひとコマ連載「ルカの冒険日記」を描きながら、今なら描けるかもと思って美形ルカを描きました。
皆さんに喜んでもらい、訪問された7月さんも非常に興味をもたれ、色々とお話をしました。

7月さんの書かれる小説は独特な美意識の世界があります。
そして現代、ファンタジー、それぞれに全く違う文体で書かれたり、雰囲気ががらりと変わったりと、万華鏡のように色合いが違う。

ルカとナルヴィのBL話は最初の頃から考えていましたが、これは絶対に18禁になるな~と思い、自分では書けないと諦めていました。
そこで7月さんになら、絶対私が納得できる物語にしてくれるだろうと、お願いしましたところ、快く承諾して頂き、今回、すてきなコラボ小説をお目にかけることができました。

文章はすべて7月さんの創作です。
私の想像通り、またそれ以上にこの世界を魅力的に書かれてあります。

絵と文章を三日間、楽しんもらえたら嬉しいです。

それではどうぞ、お楽しみ下さい。



るかなる1


すき、すき、だいすき、ナルヴィと。
ほんとにすきだと、くりかえしくりかえし可愛い声でたったひとつのことばを、またはそのかわりを愛するナルヴィのために。
ナルヴィのためだけに。
みどりの髪と目とをもつかれの、それはただひとりのやさしい守護番人だった。
生まれたときからともにいた、物心ついたときにはもう猫によく似たこのひとならざる者がみぢかにいてかれを守っていた。
かれを愛して、愛して、愛して、けしてそばを離れない、かれのためだったらなんでもする、ときとして困惑しないでもない、いまでこそ負けん気のつよいナルヴィだが、おさないころはよく泣くいじめられっ子だった。

いじめっ子にしていれば恰好の、こどもならではの嗜虐心をそそるカモだったわけだ。
ナルヴィのために森のきわで薬草を摘んでやっていたこの猫が、どこから聞きつけたものだかかれの泣き声とともにおそろしいいきおいで砂を蹴立ててすっとんできた。
(ナルヴィ、あっちむいてて)猫はかれに命ずる、わけがわからぬなりにすなおに少年は涙でよごれたちいさな顔をくるんとそむける、目をつぶったナルヴィの耳朶にとどくのは男の子たちの息を呑む音、悲鳴と喚声、そしてにぶい音がずんとひびいたと思ったらあとはしんとしたもので、もういいよと猫が声をかければ、いじめっ子たちはあわれななりでそろいもそろってくたりと地によこたわっていた。
猫はナルヴィのためだったらなんでもする。
きっと世界とひきかえにすらしただろう。
それでみじんも後悔しない。

ナルヴィが17になるやならずのころ、この猫のもうひとつのすがたがかれの眼前に提示された。
いまから思えばやや反則的に提示されたといえなくもなかった。
少年にはなにがなんだかわからない。
満月の晩、猫は、猫は、とあわててかけずりまわった、いつもうるさいくらいそばにひっついていた守護番人のすがたが今晩にかぎってどこにも見あたらぬ。
村から森から谷間から泣きそうになりながらふらふらとさがしまわった。
疲れ果て不安に顔をゆがませ村のはずれの一軒家にとぼとぼ帰りついたナルヴィをむかえたのが、銀髪の、すばらしく美しいトルコブルーの両眼を冠する長躯の男だった。
見たこともない男、おそろしくきれいな男。
険のあるきついおもて、ふてぶてしい口唇、眦はこわいほど切れ上がっている。しろい額にはくすんで赤い印がうっとりと記されている。

月の煌々と照り輝く夜空を矩形にきりとった窓框に優艶によりかかり、いまいましいほど高飛車な語調で「どこをほっつき歩いてたんだ」と口角をつりあげた。
なれなれしいことこのうえない男にやっとひとことだけ、だれだ、とつぶやいた。
「『誰』だと?」また、誰だと? と不遜にくりかえした。
しまいになにがおかしいのだかくつくつ笑いだした。
ナルヴィは不審に堪えない。かわいた声音で出ていけと吐きすてた。
トルコブルーの男は肩をすくめ、窓框からながい身をおこし、そまつな寝台のきわにたたずむナルヴィのそばまでけれんもなくすたすたと歩みよってきた。
とんと少年の胸を指先で突き、ぐらりと重心をうしなわせた。
覚えず寝台に倒れこんだ少年にふかぶかとのしかかり、トルコブルーの男はまたも「誰だって?」とくりかえした、容に似合った美しくもふかい響きをもつ声だった。

「おまえの守護番人はいったいどこにいる?」
うたれたようにナルヴィのおもてがゆがんだ。そんなことがあんたになんの関係がある。
「守護番人はどこにいると訊いているんだ」執拗に男はくりかえした。
「これまでつかずはなれずそばにいたおまえの守護番人が、いまおまえのそばにいないと。
そしておれがここにいる。
おまえの守護番人はだれだ? いったいなんという名をもつ?」
少年の唇が凍る。なにがいいたい、とあまりにまぢかにせまるトルコブルーに目眩をおこしそうになりながらやっと息を継ぐ。
こたえを聞くのがおそろしかった、またはこたえならすでに聞いたことがあるような錯覚さえ胸奥で渦巻いていた。
知っている、知っている、自分は知っていたとナルヴィは涙をとじこめたみどりの両眼のおくでちぎれたことばを追いすがった。

「ルカ」やっといった。
そうだ、とトルコブルーの男がいらえをかえすまえにもう口付けが施されていた。


その2に続く。

るかなる3



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● COMMENT ●

ああ、アップしてくださったんですね。
どうもありがとうございました!
ではわたしも明日以降、時間差でアップしていきますね。
今晩ははやく寝ます(笑)
てか、あした起きられるかひじょうに心配なのです。
お正月休み中、毎日10時くらいに起床してたもので……
ああ、心配……もう寝よう!!
オヤスミナサイ(まだ9時半だっての)

7月さん

こちらこそ、ありがとうございます。
沢山の方がみていらっしゃる様子です。
こうやってアップして読むとまた違った感じで一層感慨深いものですね~
Hのラフはあのままでwwアップしそうな感じですが~
まああれはあれで味わいがあるかな~と思ってそのままです~(;^ω^)

明日からのお仕事、頑張ってくださいませ( ´・ω・`)_且~~

アップした絵は7月さんの好きに使っていいからね~


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