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2019-09

僕の見る夢 1 - 2008.11.24 Mon

1.


もうすぐ一年になるから、久しぶりに行ってみっか…そんな軽いノリじゃなかったけど、何故か足は勝手に向かっていた。
あの土手の桜の木へ。

昼過ぎに麗乃と一緒に家を出て、あいつは仕事で、俺は自宅に帰る途中だった。
夜は誕生日パーティがあるから、麗乃とはまた会える。そんなんで遊ぶ暇も無いからさっさと帰ればいいのにさ。
どうしてもあの場所に行きたかったんだ。

霞がかった空の下、黄色と緑のコントラストに浮かぶ菜の花が道の両側に揺れている。
そして…
今年も綺麗に花を咲かせていた。薄ピンクの花びらを満開にして、今にも散ってゆきそうな…桜。

俺を向こうの世界に導いてくれた桜の木。
あれからずっと考えていた。向こうの麗乃を。
忘れた事なんてない最後の言葉。
彼は俺の事なんか忘れてしまっただろうか。
それとも、
…傷ついたままで居たりしてないだろうか…
頭に浮かぶ一年前のあいつを思い描きながら、幹を撫ででみた。

本当のことを言えば、俺はここに来るのが怖くて仕方なかった。
あれが現実だったのか、夢だったのか、わからなくなってしまいそうで怖かった。

あいつを好きだって事を後悔したことなんて無い。でも…

「麗乃」と、呼んでみる。
元気にしてる?ちゃんと仕事やってる?

忘れてしまえと思う心と、忘れないでと叫ぶ心と、同じ重さで揺れている。
自分自身でさえままならないこの感情を持て余すには、余りにも大きくなりすぎた。

あの携帯を開いて、あいつの登録番号を押す。
繋る訳無いけれど、呼音が耳に響く。

…ずっと続く音を聞いていると、ふとあの感覚に晒された。
「あっ…」
瞬間、俺の目の前は、暗闇の世界に覆われた。



序へ / 2へ 


ここまで展開速いけど、これからがグダグダですわ(^_^;)
今回は殆ど由貴人視点ですよ。

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